2015年11月10日火曜日

現行 スズキ スペーシア 試乗インプレッション! 良い点悪い点全部見せます!

 車関係のネタでは、以前の「新型シエンタVS現行フリード!」の記事をたくさん読んでいただいておるようですが、今回は


 スズキ スペーシア


の全てをパパ・ママ目線からお届けします。


 というのも、私が常に利用している車屋さんは、車検の代車に、「今ホットな車」を貸し出すというイケイケな方針のようで、ワタクシ吉家、今年


 2台も車検


だったので金銭的にはふうふう言ってるのですが、前回と今回


スペーシアとスペーシアカスタム


を乗り回す機会に恵まれたというわけです。






(写真はスズキさんのサイトより)


 さて、ファミリー向け軽というわけで、パパママ目線で「よいところ」「わるいところ」を総決算いたします!








<ママ目線で良いところ>

 
 やたら天井が高い!!!


 ・・・もうなんと言っても、こいつがすべてです。




 もともと、軽自動車というのは、高さについては本来3タイプあると思ってください。


◇低いの・・・ミラ・アルトのような乗用車タイプで、背が低くかがんで乗り込むタイプ


◇普通の・・・ワゴンRが切り開いた、「ワゴンタイプ」普通にイスに座るように乗るタイプ。


◇高いの・・・昔の軽バン・軽ワゴンをベースにしたトラックみたいに座面が高いタイプ。



 それに、付け加えて4つめのタイプが登場し、これが今流行の「軽トールワゴン」というやつになります。



◇天井だけ高いの・・・座面はワゴンR並み。でも天井高が軽バンくらいに高くてひろびろ。



 スペーシアも「スベース」「空間」を名前にしているだけあって、超ひろびろです。




 ↑スズキさんのカタログには、こんな写真が載っていますが、感覚的にはこの倍くらい天井が高く感じられます。

 女性だとシートに座って、「天井に手がとどかない!」感じがすると思います。



 これだけ天井が高いと、ママには大助かり!


赤ちゃんのオムツ替えもかがみこまなくていいのでラクラク!


チャイルドシートの取り付けも無理な姿勢をとらなくていい!


買い物の荷物とか、超載せやすい!



 これはなかなか凄いことだと思います。





<パパ目線で良いところ>


 もし、パパが、現在放送中の大ヒットドラマ「下町ロケットの佃社長」だとしましょう。

 あるいは、トリックの上田次郎さんでもいいです。


 ・・・ようするに安部寛(笑)



 あんな背の高い方でも、窮屈感を感じることなく、4席全部ゆったり座れます。むしろ運転席よりも後部座席のほうがゆったり感があるかもしれません。


 後席ドアはすべて両面ともスライドドアなので、前ドアよりも広く開くのもすばらしい。


 4人家族なら、大人から子供まで、安心して載れる車だと思いますよ!



※ ちなみにライバル車のタントは後ろスライドで前ドアとの中間柱がない!ミラクルオープンドアになっています。(左のみ)


 これはタントに分がありそうですが、車体剛性から見れば、かなり怖いな~。







 というわけで、スズキ車贔屓の方にはスペーシアは大変乗りやすい車だと言えそうなのですが、ここでパパママはすっとばして



オレ様目線で悪いところ


ダメ出ししたいと思います。




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<ヨシイエ目線で悪いところ>


 エクステリアもインテリアも、車体もコンセプトも全部いいんです。普段フリードに乗っているワタシから見ても、


4人家族だったら、フリードいらねえじゃん!!!



とマジで思えるほど快適なスペーシアですが、ひとつだけ



男ヨシイエにはどうしても許せないところ



があるのです。



 それは、副変速機付きCVTの変速ユニットです。



 昨今の軽自動車ならびに、コンパクトカーでは、燃費向上のためにCVTはかなり積極的に採用されており、それはそれで無段変速というすばらしい技術を体感することができます。

(あの、オートマ特有の変速ショックがない)



 ところが、スペーシアにはなんと副変速機付きCVTというものがついており、これは


「副変速機付きCVT特有の変速ショックがある」


のです!!!




 さあ、それでは副変速機付きCVTにはどんな違和感があるというのでしょう。徹底的に乗り心地を文章で表現してみましょう。




①加速しようと踏み込んでも、ゆっくり反応する。むしろ、トルコンが滑っているような感覚に襲われる。


・・・副変速機の切り替えに時間がかかりタイムラグがある。マニュアル車やAT車のキックダウン時のような力強い加速は、ない。

 加速時途中までトルコンが滑り、そこから食い込む感じがする。




②減速時に、一瞬だけ勝手にブレーキがかかる(感覚に襲われて怖い)


・・・停止しようとブレーキをかけていると、止まる寸前に一瞬だけ自分が踏んでいるよりも強くブレーキがかかり、コンマ秒で元の強さに戻りその後は滑らかにブレーキがかかる。


 ぶっちゃけ、軽くつんのめるような感覚に襲われる。



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 実はこれ、ジヤトコのCVT7というある意味「名作CVTユニット」と言われている機械が入っているのですが、このユニットは


 名作であるがゆえに、特徴的な動きをする


のです。


 名作なトコは、


①可変幅が少ないCVTなのに、副変速機をつけたおかげでめちゃくちゃ広い可変域を取れた。

(ローからハイまでの幅が広いということ)


②可変域を副変速機に任せたおかげで、超コンパクト化に成功!


③もちろん、燃費向上!


ですね。


 これはたしかに凄い技術なんです!!!



モノづくりとしてのジャトコCVT7の凄さはこんな記事を参照のこと↓



ヒット作「副変速機付きCVT」誕生の理由
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/tech/20121128_575058.html



 しかし、ヨシイエにはどうも合いません。相性が悪いのかなああ。。。



 特に、減速時の微弱ブレーキショックは、どうしても怖いのです。


 これはなぜ起きるかというと、


①スタートして快調にスピードが乗ると、CVTはもちろん高速側に移行するが、副変速機も2速に上がる。

②そのまま信号などを見つけてブレーキをかけると、CVTが下がり、回転が落ちてゆく。

③ところが、そのままだと副変速機は2速に入ったままなので、止まる寸前にまたアクセルを吹かしたり、減速から加速にアクセルを替えると、「2速発進」してしまうことになる。

④それを防止するために、停止する動作を見つけると、止まる直前に副変速機を2速から勝手に1速に戻す。

⑤なので、いきなりギア比が落ちるので、エンジンブレーキを急にかけられたみたいに感じる。


という理屈だそうです。おそるべし!





 というわけで、ジヤトコさんのCVT7は、人によって印象が随分変わるトランスミッションなので、ご購入の際は、



 一度試乗してみること


をお勧めします。



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 ちなみに、ふつうのCVTは上記のような現象は起きませんので、あしからず。