2015年12月27日日曜日

<最新情報>Lenovoだけじゃない?! DELLよおまえもか「脆弱性証明書」問題発覚?!

 2015年もいよいよ終わろうとしていますが、今年のPC界隈ではLenovoの脆弱性問題、通称

 superfish問題

が世間を騒がしておりました。


 これはどういうものかというと、要するにパソコン買ったらプリインストールソフトに裏口がぱっくり開いていて、侵入者の攻撃を許してしまう可能性があるよ、というものでした。


 で、11月に入ると、なんと


 DELLのパソコンにも似たような問題がありそうなことが発覚!!!


 ITメディアには、衝撃レポが。


 

DellのPCに不審なルート証明書、LenovoのSuperfishと同じ問題か

 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1511/24/news048.html

 

 はい。発覚はこの11月の末で、DELLは緊急に声明を発表して、「とりあえず調べるわ!」と回答。

 で、ほぼ数日で事態が整理されました。

 

Dell、ルート証明書の脆弱性で対応表明 別の問題発覚

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1511/25/news055.html 

 

どうやら、

 「eDellRoot」 と 「DSDTestProvider」

 という2種類のソフトに問題がありそうだ、ということで。

 

 さて、12月に入ってのマイクロソフトの対応策が出てました。

Microsoft、Dellの証明書を無効化

 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1512/02/news048.html

 

ようするに、windows側から怪しい証明書を失効させてとりあえず被害が出るのを防いだ、ということです。

 DELLユーザーはとり急ぎ、windowsの自動更新をかけていれば、証明書リストが新しいものに書き換えられるのでトラブルは回避できるわけですが、この際、windowsがちゃんと更新されているかチェックしてみてくださいね!

 

 

 

「パソコンは3万円で買え!」

 一時期に比べると市場投入が減っているものの、2万円台ノートPC、あるいは3万円を切るパソコン類もまだ人気のようですね。


 2015年秋期に大量販売されていたLenovoのGシリーズは少し落ち着いてしまった感がありますが、探せばまだあります。

 11月~12月にかけては、あの通販PCの雄であるDELLさんが、値引き込みで27980円のノートPCを出していましたが、さすがにこれは「法人向けモデル」で、一般向けには降りてきてませんでした(^^;;


 そのDELLさん、年末年始特集で1万円オフクーポン適用で、


 34,980円ナリ


のノートPCを投入中。お好きな方はどうぞ。

 DELLさんのサイトより
  http://www.dell.com/jp/p/deals/laptop-deals



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 さて、当ブログではやっぱり 2万円台PC を推してますので、 こんなのはいかが?


 HP Stream11 が29,800円はどうだ!!


  売主はやっぱり、毎度おなじみNTT-Xさんです。

 NTT-Xさんのサイトより
 http://nttxstore.jp/_II_HP15216472


 
  (画像はNTT-X ストアさんからの転載です)


 マシンは、11.6インチ液晶のコンパクトノートです。windows10homeで、セレロンN2840。

 メモリ2Gで、32GのeMMCなのでSSDとは違いますが、まあ使い勝手は同じようなもんですね。

 光学ドライブはありませんが、HDMIもUSB3.0もついているので、不便はなかろうかと。



 わたくし今でこそ、16.4インチのフルサイズノート使いですが、昔はVAIO505などの10インチクラスミニノート派でしたので、こういう小さいやつも嫌いじゃないのです(^^

  懐かしいなあ505。


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 というわけで気が向いたら、3万円PCをリサーチして紹介してゆきますね!


2015年12月18日金曜日

【ニュースを読む】 「上司怖い」「残業多い」「叱られる免疫ない」早期離職 青森の若者

 ヨシイエが気になったニュースを勝手に取り上げ、勝手に解説するという新コーナー「ニュースを読む」ですが、第一回は、

 


WEB東奥さんより

「上司怖い」「残業多い」「叱られる免疫ない」早期離職 青森の若者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151212-12115942-webtoo-l02




というネタを。


 青森県に限らず、若者の離職率が高く、大卒でも3年で辞める、とか、高卒なら3ヶ月で辞めると言われる状況がそこかしこで見られます。



 WEB東奥さんの記事では、青森県の高卒人材の状況をリサーチしており、

「上司が怖い」とか「条件がきつい」

などの理由で若者が辞めていく現状を書いておられます。


 この記事の中で秀逸だと思った話が2点出てきます。短い記事の中に、けっこう本質をズバリついている答えが載っているのです。


とある社長さんがインタビューに答えたことばが2点とも的を射ています。


 ちょっと引用してみましょう。




”3年以内に離職された経験を持つ津軽地方の60代企業経営者は

「仕事の締め切りを守る意識が希薄。職場を学校の延長でとらえ、上司を仕事を教えてくれる先生と見ている若者が多い」

と指摘。

さらに

「叱られることに対する免疫ができておらず、こちらが発する何げない言葉にショックを受け、人間関係の悪化に発展してしまう面がある。ゆとり教育の弊害では」

と語った。”




 この社長さんの言葉は、まさにその通りだと思います。


 ここに、現代の若者にまつわる病巣の原因と問題点が、実は集約されているのです。





問題点① 上司を「仕事を教えてくれる先生」と見ている。


 会社に勤めるという場面や、会社員になるという人材だけでなく、この問題は実は現代の日本社会に広く蔓延しています。


 私は団塊Jr世代なので、「先生というものは基本、怒るものだ」という観念が染み付いています。

 勉強を教えてくれる人というよりは、「学ぶのはこっちサイドの努力で、先生は基本は知識伝達はしてくれるが、あとは自分たちの問題である」と受け止めている最後の世代だと言ってよいでしょう。


 『ぼくらの七日間戦争』という映画がありましたが、宮沢りえさんはリアルに同世代ですし、あの映画の中では誇張して描かれていましたが、


「先生は、スカートが校則どおりの長さになっているか定規を当てて測る」


という存在であることは事実でした。丸刈りを強制する存在とか、服装をチェックする存在とか。


 つまり、先生というのは「管理官であり、監督官であり、刑務官」だったのです。


 そういう環境で育っていますので、会社員になっても


 上司が管理官であり、監督官であり、刑務官である


ということは、自然に受け止めることができます。勤怠においても、業務成績においても、上司が基本的に上からやいのやいの言ったり、威圧したりすることは、当然だと受け止めることができるのです。




 ところが、私の世代の数年下である弟が、面白いことを言うのです。彼は美容師になるべく美容学校を卒業しましたが、


「自分の世代は、いわゆる美容師や理容師の徒弟制度ではなく『サービス業としてのガッコウ』で教えられて免許を取った最初の世代である」

と。


 彼は続けて言います。


「なので、自分より下の世代は、先輩を見て『こうするもんだと理解したり、見て学んだり、そうして当然だと思ったり』することが不可能なんだ」


と。


 徒弟制度の中では、上下の力関係の土台があって、「下のものは空気を読んで上のものに配慮する」という行動が自然と身につけられてきましたが、技術を学ぶ専門学校で、

「はい、こうするんですよ~。こうしてくださいね~」

と教えられてきた環境では、


「逐一教えられないと、空気を読むことなんてできない」


というわけです。


 専門学校の先生は、管理官や監督官ではなく、丁寧に教えて免許を取れるように後ろから押してあげるやさしい人たちであり、また、そうすることで「心地よく授業料を払っていただくサービス業」だったのです。


 
 ガッコウが、だんだんと変容していったのは、おそらく1990年頃からだったでしょうか。




問題点② ”ゆとり教育”の臨床的な現実


 そのことを端的に言い表しているのが「ゆとり教育」の響きです。


 本来、この言葉は、「教育内容にゆとりがある」ことと、「週5日制でゆとりがある」意味の言葉でしたが、実際には、まったく違う意味でもガッコウには「ゆとり」が生まれはじめました。


 たとえば、わかりやすい例では


「体罰をやめよう」とか、

「部活で水をちゃんと飲ませよう」とか、

「不登校の生徒がいれば、保健室登校とか、別の手段を手当てしよう」とか、

「心の病の生徒がいるから学校カウンセラーを置こう」とか、

「学習到達度や習熟度でクラスを分けよう」とか


すべてにおいて「ハートフルでやさしい、こころのゆとり教育」が行われているのです。



 とにかく、学校という場所が、「教育サービスの提供場所」になっていますから、実体としてはとても享受者にとっては手厚いサービスが行われ、それが大学まで続くことになるわけです。



 たとえば、大学で「高校までのおさらいの基礎講座を実施している」とか、「学力試験を伴わない入試がある」とかも全部おなじです。





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 そうした手厚い教育サービスや、生活支援サービスを受けてきた人間が、会社員になったとたん

「あなたの力でお金を稼いできなさい」

と言われるわけですから、うつ病になったり逃亡したり、辞めるのは当然なのです。


 今までさんざん「お金を払って幸せなサービスを享受していたマリーアントワネットが、ある日突然奴隷の身分になるようなもの」です。


 そりゃ、まともなヤツでも気が狂いますよね。



 ところが、現在の企業人・社会人の中核をなしている40代くらいの人間までは、それが最後の転換点かもしれないけれど、


「大人が管理官で監督官で刑務官だった頃の記憶を持っている」


ので、


「そりゃ、大人や上司が要求することは、ある程度までは当然やろ」


と理解しています。



 このギャップは意外に大きく、「今の若いもんは」というありきたりな論争では、ちょっと超えられない壁かもしれません。



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 この問題を解決するのは難しいです。


 記事の中で、青森の職安のおっさんが言っていますが、


「会社側がやさしくしてやらんといかんし、学校ももうちょっとそういうことを教えなくてはいけない」


くらいでは解決しないです。



 なぜなら、企業社会は基本的には戦いであり、国内のみならず新興して来るアジアや中東・アフリカの勢力ともこれからどんどん争わなくてはいけないのに、


「やさしくしてやれよ~」


なんて言っている暇は、本来ないからです。



 そして、学校の先生も、そうした「学校弱者」や「生活弱者」に優しい心で接することが「いい教師」だと心から信じているので、もうもとには戻りません。



 学ばないやつは、弱いやつは生物学的に言って、氏ね!


なんて考えてる教師は、ひとりもいません。



 しかし、現実をみましょう。



 弱いものは騙され、搾取され、会社に適合できないものは貧困によって飢えて死ぬのです。




 ああ、おそろしい。そして、識者やマスコミや政治家は常に強いものですので、彼らは飢えたりしません。


 そういう時代になってきたのです。










2015年12月15日火曜日

もう悩まない! フリードVS新型シエンタ ~キャプテンシートとベンチシート徹底比較~

 いやあ、売れてるようですね~。新型シエンタ。

 
(画像はトヨタさんからの転載です)


 発売からしばらく経過して、街なかでもいよいよシエンタちゃんに遭遇する機会が増えてきました。


 おかげで開発に遅れが生じている新型フリードも、一部前倒しで発表するのではないか?という噂も聞こえています。


 さあ、いずれにしても新型フリードが登場すれば、新型シエンタとの一騎打ちの開始!です。



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 さて、新型フリードが登場しても、すでにこの両者は十分に練られた設計になっているので、エクステリアデザインとエンジンはいじってきても、居室については概ね同じようなところに落ち着くのではないかと予想します。



 そこで今回は、現行フリードと新型シエンタのシート部分に着目しながら、徹底比較を行ってみました。


 購入のご参考になさってくださいね!


 


 以前の記事でも紹介したように、基本的に新型シエンタは現行フリードに対するリスペクトと、パクリっこが十分になされており、両者はかなり似てきています。





以前の記事<新型シエンタ レビュー 来て見て触ってきましたよ! ~ホンダ フリードと比較する~>




 この記事でも触れましたが、シエンタとフリードのチョイスのポイントは、


① 2列目キャプテン(独立)シートを望むのなら、フリード。

② 2列目ベンチシートはどちらにも設定あり。

③ あえて荷物を積みたいなら、フリードスパイクがある。シエンタは3列目下部格納できる。


というあたりだと思います。


 つまりは、シートの使い方なのです。



 そこで、今回は徹底して、両者のシートがどうなっているのか解説しましょう。



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<フリード  前期型7人乗り/後期型6人乗り> キャプテンシート

 
 フリード最大の特徴は、この2列目独立シートの設定があることです。前期型はこの形で、2:2:3の7人乗り、後期型は2:2:2の6人乗りになっています。




<フリード 前期型8人乗り/後期型7人乗り> ベンチシート


 フリードのベンチシートタイプは、2:3:3だと8人乗り、2:3:2だと7人乗り設定になっています。後席に乗り込むには、2列目の一部(分割左側)が前にスライドして倒れますので、そこから乗り込むことになります。




<新型シエンタ 7人乗り/6人乗り> ベンチシート

 シエンタのシート形状は、実は似ています。2列目はベンチシートのみの設定で、ここに3人乗せるようになっているか、それともポケットをつけて1席分を座席としてあえて使用しないで2人にするかの違いです。

 2:3:2で7人乗り、2:2:2で6人乗りです。


 もちろん、後席へは、左側が倒れこんで空間を空けて乗り込む形です。




 さて、ではキャプテンシートとベンチシートは、実際にどのように使い勝手が違うのでしょうか?


 
 まず、フリードのキャプテンシートのメリットは、運転席・助手席をはじめ、中2席、後部3席のどこへでも歩いて移動できるウォークスルーです。

 実際に体験してみるとこれは超便利です。こどもはもちろん、大人でも後部座席への移動が簡単なので、6席あるいは7席を、常に活用することができるのです。


 この使い方では、後部シートはおまけではなく、常用座席にできます。特にこどもさんがいる場合には、お兄ちゃんおねえちゃんは勝手に後部に乗り込み、中列の右にチャイルドシートをつけてお母さんが隣の席、あるいは助手席を状況に合わせて選択、といった乗り方が可能になります。




 一方、ベンチシートになると、後席3列目は使うのがおっくうになるので、補助席あるいは最終兵器の扱いにどうしてもなってしまいます。イスをたたまないと乗り降りできない、というのは、意外にひと手間食ってしまうものです。



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 ところで、ベンチシートのメリットとして、カタログに必ず載っている写真があり、それは赤ちゃんのおむつ替えに寝かせられるから便利だよ、というものです。


 たしかに、上の図のように、ベンチシートは座面を広々使えます。ところが、実際にキャプテンシートを使っていると、意外と不便じゃないのです。


 その理由は、ベンチシートはたしかに広いけれど、キャプテンシートも実はベンチの3等分に近い狭い1席分の面積ではなく、実は1.2~1.3席分に相当する広い座面を持っているので、赤ちゃんが寝るくらいなら頭が出るとか、そういうことはないということがわかってきたのです。


 赤ちゃんのおむつ替えはせいぜい1年ほどですから、車には10年近く乗ることを考えれば、ここは思案のしどころかもしれませんね。




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 チャイルドシートについて、もうひとつわかったことがあります。

 赤ちゃん向けチャイルドシートは、完全に中のこどもを防御するために、意外に大きな躯体をもつものが少なくありません。


 このチャイルドシート、独立シートにはもちろんちゃんと載りますが、ベンチシートにつけると、ベンチ3人掛けの真ん中の人を圧迫してしまうことを忘れてはいけません。




 図のように、実際にチャイルドシートをつけると、隣には大人1人しか乗れないのです。(こどもを無理やり真ん中に座らせるのは可能ですが)


 そうすると、中列キャプテンシートであっても、中列ベンチシートであっても、使い勝手は実は同じ、ということが起きてしまうことも意外と重要なポイントです。



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 さて、ここまでの話はフリード・シエンタ共通の話題でしたが、最後は3列目の格納方法です。


(左:フリードは左右跳ね上げ格納   右:シエンタは畳むか、さらに下部にダイブ格納)


 フリードの三列目は、左右に跳ね上げて釣る、というもので、いわゆるフルサイズのミニバンなどでもおなじみのものです。


 シエンタは、三列目をふつうに畳むのと、さらに二列目の下のあたりにもぐりこませるように格納することができ、底面をかなりフラットにすることが可能です。



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 というわけで、それぞれに特徴があるのですが、ご参考になったでしょうか?!






2015年12月13日日曜日

目からウロコのクルマ選び!(続編)あなたの選んだ車は正解?それとも不正解?


 前回は、庶貧民でケチたれのヨシイエが、総額150万円のクルマに15年も乗って、それでも年間のクルマにかかる費用が、


 36万円


もかかっていることをツラツラとお話しました。



 <前回の記事>
http://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2015/12/blog-post_12.html


 


 ところが、それは、ケチたれのヨシイエのクルマを元にした試算であって、いわゆる普通の人は、



 総額200万円くらいの車に、10年乗っている。


とか


 総額250万円くらいの車に、10年のっている。


などが、多いのではないか、と考えます。



 そうすると、車超標準理論の数式ではどうなるのでしょうか?


 本体以外の費用を前回は年間26万円で計算しました。車の値段が高くなると、排気量が大きくなって税金が増えたり、保険金額が上がったりするので、基本的には、この26万円から下がることはないと考えます。


すると、


 総額200万円の車に10年なら 20万/年+26万/年 = 46万円


 総額250万円の車に10年なら 25万/年+26万/年 = 51万円


と、どんどん年あたり経費は高くなってゆくことがわかります。



 もう少し頑張って乗ってみても、


 総額200万円の車に15年頑張って 13万/年+26万/年 = 39万円


 総額250万円の車に15年頑張って 16万/年+26万/年 = 42万円



なので、



 ふつうの基準 は おそらく年40万円~50万円くらい



だといえるでしょう。



 ということは、クルマ超標準理論に当てはめてアナタの家の車について数式を計算した時に、



 年35万円以下  ・・・車に関してドケチかボロ車か、めちゃくちゃ長く乗っているか。


 年40万円~    ・・・ふつうの人でもどちらかと言えば庶民なほうのカーライフ。


 年45万円~    ・・・ふつうなカーライフ。


 年50万円~    ・・・ちょっと余裕のあるカーライフ。


 年60万円~    ・・・プチセレですね。あなた。


 年70万円~    ・・・おっかねもつぃぃぃ!



 と言えるでしょう。




 年45万の標準状態でも、40年のカーライフで1800万円の支出です。



 年70万だと、40年で2800万円です。



 どちらにしても、もう一軒くらい中古の戸建かマンションが買えるのです。



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 では、100歩譲って「軽自動車」にしたらどうなるでしょう?



 一昔前までは、軽自動車は安価な車の代表でしたが、今となっては本体価格が130万とか140万とかします。


 標準理論にあてはめて、税金とかも多少少ないとみて、総額で150万で設定したら、本体分は



 150万で15年乗れば  10万円/年



でいけそうです。


 そして、車検も多少安いので、10万円みていたのを8万円/年ぐらいにできそうです。


もちろん、自動車税は、思い切って、1万円ジャストでどうだ!としましょう。


保険も1万円下げて4万円にします。燃費も1万下げて5万にしてみます、。



 すると、結論として、本体分が10万円/年で、その他が、19万なので、



 合計29万円!やった!30万切ったぞ!!!



と確かに安く付きそうですね。



 しかし、みなさんハタと気付くのです。



「いやまあ、確かに軽自動車もかなり良くなってるけど、15年持ちこたえるかとなると、さすがにちょっと怪しいよね。軽だと板金の薄さとか、作りとか、そういうのも考えると10年くらいで見ておきたいなあ」


というのが、現実なのではないでしょうか?


 というわけで、軽自動車ならではの理由で10年に試算を変えると、


 合計34万円


という、やっぱりドケチ吉家車とおなじくらいのレベルになってしまうのです。



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 もうひとつ目を背けたい事実をお知らせします。


 軽自動車の保有者は、たいていの場合、「普通車+軽自動車」の、奥さん用2台持ちの方が多いんじゃないですか?


「うちは、2台目を軽で我慢してるんだ」


くらいに思ってるでしょ?そこのおとうさん!



 そんなおたくでも、2台保有で計算すると、



1台目が標準的な普通車で、年40万円、そして2台目が軽でしぼりに絞って年29万円



だとしてみてください。





合計69万円



なのです。



 69×40年間で、2760万円でーす!




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 これが日本において車を所有するということの現実なのです。



 ですから、地方のお金のないビンボーでヤンキーなお兄さんたちは、これを肌で知っていますから、次のような行動パターンを取って自衛するのです。




 本体10万円、総費用20万円みたいなボロとか、古いベンツ30万円みたいなのを買って、短期間で乗りつぶす。



 
 これまで標準理論で説明したとおり、その他経費26万円部分はそう変わりません。


 だとしたら、いじれるのは、本体価格です。



 20万円のボロを2年で廃棄すれば、年当たり10万円ですから合計36万円で最低限のカーライフになります。


 30万円のベンツでも3年なんとか持たせれば同じです。


 とにかく「本体が安いクルマを短期間で乗りつぶす」のが、結果的に「高い車をとても長い期間大事に乗る」こととまったく同じになるところがミソなのです。



 だとすれば、そもそも乗る期間が短いのですから、10万キロ走っていても、そのあと2万キロも乗るつもりがないのであれば、15年もかけて15万キロ走っている車よりも意外と乗れるかもしれないわけです。



 ちなみに、うちのクルマは15年で15万キロ走っております。


 なんだ、それならもっと早いうちに、10万キロ超えのお得な新しい車(ただし、7年落ちくらい中古)のをあと7年乗ったほうがマシだったんじゃん、と気付いたわけで。


 


 ぜひ、みなさんも少しこの理論と数式にあてはめながら、あなたの家にぴったりのカーライフを考えてください。















2015年12月12日土曜日

目からウロコの車選び!「エコも燃費も排気量も関係ない?!」本当にお得な車がわかる魔法の理論!

 みなさんこんにちは。


 ある時は不動産についてあれこれ言い、またある時は政治について、またある時は経済についてあれこれ言ったり、考えを巡らせている謎のブロガー吉家孝太郎です。


 さて、今日はいつものごとくまたへんてこりんな理論を思いついたので、みなさんがあっと驚く自動車購入の理論についてお話しようと思います。



 題して、

「目からウロコのマイカー選び!超クルマ標準理論で選ぶ、本当にお得なクルマの選び方!」


スペシャルをお届けしようと思います。


 なんと、自動車評論家も、経済学者も、そしてファイナンシャルプランナーのみなさんも誰もこんな話を言ったことがない!という


 全く新しい自動車経済理論


の登場です!



 ハイブリッドも、ダウンサイジングターボも、電気自動車も吹き飛ぶような、本当にお得なクルマってなんだ?


ということをクルマ選びの「超標準理論」を元に解き明かします!



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 さて、ではいよいよ本題に入りますが、まずは読者のみなさんをビビらすために、最初の一発をかましておきましょう。


 結論から先に言います。



 クルマを買うということは、マンションや一戸建てを買うのと全く同じだ!


という衝撃の事実をまずは覚えておいてください。



 みなさんが、おうちを購入なさる場合、概ね2000万円から4000万円くらいのマンションとか、一戸建てを買われて、35年ローンでひいひい言わされることと思いますが、


クルマを買うと庶民からプチセレ、セレブまで、やっぱり2000万から4000万円支払うことになるのです。



 これが、今回一番の目からウロコポイントです!



「なんで?うちは200万程度の普通のクルマしか買ってないし、ベンツとかBMWとか高嶺の花ですよ?」


とか、


「うちだって、軽自動車で頑張ってるよ」


とか言う方は、たくさんいるでしょう。


 そういう方でも、「クルマ超標準理論」を読めば、すぐに納得するのです。



「ああ!確かにマイホームを買うのと、マイカーを買うのは同じだ!!!」


と。


(そりゃ、クルマが売れなくなるよね、とトヨタさんには申し訳ないけど、納得です。)



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 さあ、ではクルマ超標準理論とはいかなるものか、その数式を「実に面白い」講義でお伝えすることにしましょう。



 ふだん、みなさんは車選びをする際に、


「ハイブリッドだと燃費が良いよね」とか「ワンボックスかSUVかどんな形がいいかな」とか、「税金が安いクルマはどれかな」とか、たくさんの要素でものごとを考えると思います。


 それらの視点は、もちろんすべて正しい見方です。



 しかし、燃費とかハイブリッドとか軽油のほうが安いからクリーンディーゼルとか言う前に、肝心なことが最終的に抜け落ちていることにまず気付きましょう。


 そう!最終的に重要なことは、



「で、結局最終的に、いくら支払ったのか」



ということです。


 よく賃貸とマンション購入の場合に、どっちが得かを比較する記事なんかが載っていますが、それは


「生涯に結局どれだけ支払ったのか」


を比較して、検討することと思います。そうなのです、クルマもおんなじで、



「そのクルマに乗った年数に対して、どんだけ総額を支払ったのか」


が最終結論なのです。




 ということは、燃費がいいとか、10万キロ乗ったとか、そういうことではなく、



A 「100万円のクルマに、3年乗りました」


とか


B 「300万円のクルマに、30年乗りました」


とか、まずはそこが重要になるのです。 なので、たとえば、Aの場合なら、残りの27年はどうしたの?いくらのクルマに何年乗ったの?ということを加算して、合計どちらも


30年間でいくら支払ったか


で比較することが可能になる、というわけなのです。



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 というわけで、まずは、クルマ超標準理論の最初の数式、「車本体の公式」から講義することにします。



 クルマ本体の公式とは、上に挙げた例そのものです。


クルマ本体の公式=「いくらのクルマに何年乗ったか」


という単純明快なものです。



 ちなみに、庶貧民であるヨシイエは、比較的大事にクルマに乗っており、(何台か所有経験はあるものの)今の車は、



 総額150万円で購入した車に15年乗って



います。




 クルマ本体の公式を応用すれば、150万円払って15年活用したので、年あたり10万円の費用が、発生していることになります。



 これを  ①クルマ本体の数式=10万円/年  としてまずはメモしておきましょう。



 総額150万円のクルマなので、車両本体は120万円といったところでしょうか。いわゆる普通のクルマで、15年乗っていれば、まあ大事に乗っているほうだと思いますし、まあこれまた普通の範疇に入ると思うので、これをいったん基準にしておきます。




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 では次に、他の車を購入している場合を検討してみましょう。



 例) 総額200万円のクルマに15年乗ったとしたら、200÷15=13万円/年

 
 例) 総額250万円のクルマに15年乗ったとしたら、250÷15=17万円/年


 例) 200万円のクルマが10年だったら、20万円/年


 例) 250万円のクルマが10年だったら、25万円/年



 こんな風に、車本体の数式は、けっこう簡単にはじき出せるのですが、私の150万円の車が10万円/年だったことを皮切りに、基本的にはどんどん値段は高くなる傾向にあります。


 10万円/年を下回る場合というのは、



 例) 80万円のクルマを10年乗ったら、8万円/年


とか、かなり激安中古車をしぶとく乗りまわす、という状態になることがわかりますでしょうか?


 車両本体の数式を本気で切り詰めようとなると、実は以下のようになります。


 例) 50万円のクルマを10年乗ったら、5万円/年


 しかし、これでは、おそらく10年持ちこたえません。総額50万円ですから、車両本体価格はおそらく20万とか30万のボロ車です。


 そうすると、実際に起きるのは、


 例)50万円のクルマを、頑張って5年乗った あれ?10万円/年に戻ってしまったぞ


ということです。これが現実なのです。




 なので、クルマ本体の公式は、いくら頑張っても 10万円/年 を下回ることは厳しいのです。



 こういうことがあるので、この理論を「標準理論」と呼べるわけです。



 標準的なクルマの経費を考えると、まず、クルマ本体にかかる経費は、年間10万円である、と標準モデルを設定して、そこからグレードが上がるごとに経費が上がってゆく、というさらなるモデルをっ設定できそうですね。




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 では次に、本体以外の経費を見てゆきましょう。


 ② 車検の数式=かぎりなく10万円/年に近づく。


 車検は、普通車だと最初3年目からで、その後は2年ごとです。最初のうちはあまり修理に費用がかかりませんが、年数が経つとブレーキパッドも減るし、各オイルやベルトも変えるし費用が張ってきます。


 それらをなべて考えると、ざっくり一回の車検で20万円かかると予算をみておくことは、まあ妥当です。


 すると、総乗り年数が5年だと、2回の車検を経験するので40万円支払います。これだと5年で割ると8万円/年です。


 総乗り年数を7年にすると、計算してもらうとわかりますが、8.6万円/年、9年にすると8.8万円/年なので、


 最終的には10万円/年にどんどん近づきます。



 ということで、②番目の車検の数式は、10万円/年です。


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 ③ 税金の数式=標準4万円程度/年


 三番目は、自動車税です。普通車なら3万数千円台から少しずつ大きさによって増えてゆきます。これも、標準4万円見ていればいけるでしょう。



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 ④ 任意保険の数式 = 5万円程度/年


 これも等級などいろいろありますが、ネット保険などで節約しまくらなければ概ね5万円程度からが標準としてみることができると思います。


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 ⑤ 燃料代の数式 =(月5000円なら)×12で6万円/年



 この燃料代については、人によって多少異なりますので、自分にあてはまる金額を入れてみてください。


 私の場合は月5000円程度で、燃料代がリッター10キロ走る車で年間5000キロ走ることになります。

 燃費がリッター12キロなら年間7500キロぐらいです。


 ただし、ここでは総支払い金額が重要ですから、「いくら結局払ったか」を考えるようにしましょう。



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 ⑥ その他消耗品やら、オイル交換やらいろいろの数式=1万円程度。


 これも雑費をみておきます。いろいろグッズを買う人は、もう少し加算してもいいでしょう。


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 これらを合計すると、


 あなたの年間クルマ維持経費


が算出できます。


 これを、


 クルマ超標準理論の数式=①+②+③+④+⑤+⑥


とします。



 すると、わたしの場合、150万のクルマに15年も乗りやがった貧しいマイカー生活での年間支出は、


総合計して、10+10+4+5+6+1=36万円


ということになるのです。



 これをここから切り詰めるのは、並たいていのことではありません。


 たとえば、単純に燃費がいいくるまだったとして、リッター15キロ走るんだったら、燃料代が年4万円に抑えられますが、それで合計34万円です。


 さらに、保険もみなおして1万円引きのネット保険にしても33万円。



 ん?あとはどうにも絞れそうにないぞ、ということなのです。




 そうです!つまり、クルマ本体の10万円/年をはぶくと、残りの26万円/年の部分は、削りようがないし、頑張っても23万円/年くらいはどうしてもかかってくるというわけです。



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 はい。ではここから結論です。


 私の場合、年36万円の経費をクルマにかけています。20歳から40年間クルマに乗るとして、60歳時点で、


 36×40=1440万円


 70歳まで乗るなら、


 36×50=1800万円


 
 なんと、中古の家が買えてしまうのです!!!




 だから、クルマを買うことは、マイホームを買うことと全く同じ、というわけです。



 次の記事では、もう少しリアルな事実をお伝えしましょう!


 さらにみなさんは恐怖におののくことになると思います。









2015年12月10日木曜日

<吉家流儲かる起業塾5>ココナラで絶対に儲ける方法。ココナラ攻略。ココナラ副業で稼ぐには?

 久しぶりに儲かるビジネス塾の更新です。なんせ入院していたので、復帰にはお時間がかかりました(^^;



 <前回の記事はこちら>
 http://kotaro-yoshiie.blogspot.jp/2015/05/blog-post_15.html




 前回は、”絶対に儲かるビジネス”をココナラというプラットフォームを利用して実際に試してみよう、というとっかかりの記事でしたが、ちなみに、ココナラというのは、500円でスキルなどの売買ができる


 ネットのフリーマーケット


みたいなものです。


 ココナラ
 https://coconala.com/



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 さて、現時点の売上げです。



 前回が6500円ほどでしたのでちょうど倍くらいになっているということですね。前回の記事は5月でしたから、まだまだ儲かる速度は遅いと言わざるを得ません。



 しかし、ココナラの活用法にはミソがあって、最初の段階では、基本の商品価格が500円のものしか売れません。つまり、1万円稼ぐには、20件販売しないといけない、という状況がスタートになるわけです。


 ところが、20件販売実績があるとランクアップができるので、「ココナラエキスパート」に認定されます。こうなると、


 5000円単価


の商品が扱えるようになるのです。



 さて、ワタクシ吉家この半年の間に、無事


 


の認定をいただきましたので、いよいよ5000円単価の商品開発にとりかかっています。


 絶対に儲かるビジネス、の真骨頂はまさにココから!というわけです(ニヤリ)



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 さて、絶対に儲かる謎のビジネスの中身はさておき、これからココナラに取り組んでみたい方への必勝アドバイスをいくつかお教えしたいと思います。


 ココナラで儲からない、ココナラで稼げない


という方も必見の内容ですので、しっかりお読みください。





① ココナラ必勝ポイント1 「出品数5万件の事実を理解せよ」


 ココナラの現在の出品数は5万件を超えています。


 2万件台~3万件くらいの頃までは、顧客が興味ジャンルに合わせて検索すると、ある程度望んだサービスを見つけた時に、「ライバルとなる同じようなサービス」が数件しかない、という状況でした。


 ところが、今は「かぶっているサービス、似ているサービス」だけで十数件出てきますので、せっかく顧客が望むサービスを提供していても「ライバルが多くてライバル競争に負けてしまう」ということが起きているのです。


 たとえば、ココナラで最も売れ筋のジャンルは、「占い」ですが、占い師だけで数百人、占いサービスだけで数百件乱立している中で、どうやってあなたのサービスを選んでもらうかという次元に入っているわけです。


 ということは、このプラットフォームで占いカテゴリは飽和状態ですから、何かはっきりとわかるような差別化をするか、そもそも「占い」で勝負するのではなく、他のオリジナルなものを考えたほうがいい、ということになるかもしれません。


 世間のビジネスと同じですが、「独自性のあるもの」「他では手に入れられないもの」が要求されるということです。


 初期ココナラと、現在のココナラはすでに違っており、第二ステージに突入していることは間違いありません。
 




② ココナラ必勝ポイント2 「ネットビジネスの教科書どおりの動きをしているココナラ」


 ネットビジネスとリアルビジネスの違いを、経営の教科書はどのように説いているかご存知ですか?

 もっとも簡単な理論は、次のようなものです。


「リアルビジネスでは、後出しの方が勝つ。ネットビジネスでは先出しの方が勝つ」


という話を聞いたことがありませんか?


 現実の商売では、後から製品開発をしたほうが、改良され、そして価格が落ちているので、先行投資したほうは、ほとんどの場合不利になります。特許でガチガチに権利を取るならいざ知らず、洗面器を作る会社とか、コップを作る会社であれば、後からどんどん安いものを後発メーカーに作られてしまいそうなのは素人でもわかると思います。


 ネットではその逆で、先にビジネスを具体化させて、認知度と顧客を集めたほうが勝つ確率が高いのです。


 今からツイッターと同様のサービスをどこかが出してきて、同じだけ普及すると思いますか?これは恐らく、誰もやりたがらない勝負でしょう。


 ネットサービスの大半は、先に公開してしまえば改良は後からでも途中からでも出来ることが大きな特徴です。

 そのため、ココナラでも、リアルな物品を納品するサービスではないので、「オリジナルなサービスを他者より先に出す」ということが勝負を決するキモになってくるのです。





③ ココナラ必勝ポイント3 「閲覧回数表示が無くなった今、やるべきことはひとつ!」


 初期ココナラは、公開したサービスがどれくらい閲覧されたかの回数が表示されていました。この機能があると、購入希望者は

「たくさん閲覧回数があるほうが、安心だ」

と考えます。


 そのため、どうしても、閲覧回数が多いサービスから買われてゆくという状況が生まれていました。これに後発組が反発したのです。

「後から参入したものは、絶対に古くからのサービス提供者に勝てないじゃないか」

と。


(もうひとつ問題だったのは、旧仕様ではリロードごとにカウンタの回数が増えたので、自作自演が可能だったこともあります)


 そこで、より公平さを期するために、ココナラ運営は、「閲覧回数表示」を取り去ってしまったのです。


 そうなると、残っているのは「実際に購入された回数」と「購入者が評価した回数と内容」だけです。これが、現在のココナラサービス購入の目安となっています。


 これがポイントです。ココナラで利益を上げるには、この2つのカウンタをいかに上げるか、にかかっているということなのです。


 これをクリアするには、「無料でのおためし枠」をうまく活用して、回数と評価を底上げするしかありません。


 その意味では、この部分を初期投資だと思って、丁寧にまさにサービスを提供していくことが求められているといってよいでしょう。




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 まとめです。ココナラでのビジネスは、すべてのビジネスと共通したポイントがあります。


 ひとつは、多くのサービスの中から選んでもらうこと。そして、早く高い評価を得ること。それをステップにして、次の高額価格帯商材へと進化させること。


 
 ただし、これを基本に忠実にやろうとしても、時間がかかるだけです。実はその陰に、いろいろな技術や方策があるのですが、それはまた次の機会にでも(^^






 












 





2015年12月8日火曜日

ギラン・バレー症候群 フィッシャー症候群 闘病日記(詳細版)


 前回は「ギラン・バレー症候群」「フィッシャー症候群」の概略と、わたくし吉家の場合におきた障害やトラブルについて書きましたが、今回は時系列で見た「闘病日記」を書いておこうと思います。


 ギラン・バレー症候群の特徴に、


「悪い方向へ進行する日数が最大二週間」


ということがあります。つまり、いつまでもどんどんひどくなるのではなく、発症から2週間たてば、それ以上は進行せずそこで「底」になる、ということなので、日数を勘案して状態がどのように推移しているかを考えれば、重篤な状態になるのかそうでないのかある程度自分でも判断することができると思うわけです。


 逆に言えば、この病気は最初はどの診療科に行っても「なんだかよくわからん」状態で診断がつきませんので、


「早く、ギラン・バレーだと医者に気付いてもらって、適切な病院へと移してもらう」


ことが大事だと思います。



 そのあたりを踏まえて、時系列で病気の進行をまとめてみましょう。



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<違和感を感じるまで>



 約1週間程度、ふつうの風邪をひいており、少し鼻水が出たり、のどが痛かったりした。

(結果として、この風邪が、ギラン・バレー症候群の免疫機能がおかしくなる要因となった)


 この1週間のほぼ最終日は、かなり喉が痛く、自分でも腫れているような感覚があり、「扁桃腺炎になったのではないか?」と思うほどだった。




<違和感を感じ始めてから>


(実質的に、ここからがギラン・バレー発症と思われる)



【1日目】 夜、排尿時に男性器の先に軽いしびれのようなものを感じる。最初に気付いた違和感。



【2日目】 朝から左手の薬指と小指に軽いしびれ感を覚える。昨日の男性器に加えて、放屁の際に、肛門に違和感を感じる。おそらく肛門のまわりの皮膚の神経もしびれている、と感じる。



【3日目】 左手から右手にもしびれを感じる。出勤して仕事をしていたが、唇の周りの筋肉が少しおかしいらしく、ろれつが回っていないように感じる。念のため、周囲の人に「きちんと喋れているか?どこかおかしくないか?」と聞くと、「少し変だ」という回答。



【4日目(日曜日)】 日曜日だったが、診療している病院で受診。脳梗塞などの疑いがないかどうか、頭部CTを受ける。しかし、頭部については問題がなかったため、脳に障害はないと推定。翌日の通常の診療科、とくに整形などで、脊髄などを調べてもらうように指示をうける。



【5日目】 整形外科受診、頚部レントゲンの結果問題なし。最速のMRI予約を取ってもらい、翌日の午後の予定となる。



【7日目】 MRI受診の結果、こちらも問題なし。担当医は「脳も脊髄も問題がなく、自分の領域で考えられることはすべて検討したがおそらく違う。最速で「神経内科」を受診したほうがいい。おそらく神経細胞そのものに何か問題が起きているので、私はギラン・バレーを疑う」と判断。

 その場で受け入れ可能な病院(県内数箇所)に照会をかけてくれる。

 受け入れ病院決定。妻の車で搬送される。救急扱い。

 このころには、手足のしびれと全身のこわばりを感じるようになっていた。左目の奥が重く、頭痛のような痛みを覚える。

 たとえて言えば『インフルエンザに罹患して、全身しんどくて体もうごかないのに、熱が全くない』感じ。

 夕刻、救急で入院。神経内科によりギラン・バレー症候群の疑いあり。入院予定2週間。

 すでに、この時点で、腱反射は四肢とも消失。医師が叩いても無反応。



【8日目・入院2日目】 脊髄より髄液を抜いて検査。この検査の数値で、ギランバレーの判断ができる。筋電図検査・肺活量検査・レントゲン検査。検査のための移動はすべて車イスにて。

 午後より免疫グロブリン大量投与療法開始。第一日。

 呼吸困難になる恐れがあるということで、指先に常時酸素計を取り付けられる。



【9日目・入院3日目】 症状は最も重篤に。ほとんど動けず寝ている状態。トイレにだけは立って行けるが、かなりしんどいことには変わりなし。

 全身しびれ、体のこわばり、左目周囲は下垂(下がる)、目の奥は痛い、ろれつ回らず。

 視野の検査を何度もされるが、特に左上部と中央上部に左目が行かない。視野が狭くなるのではなく、眼球の運動範囲に障害あり。(この現象が、フィッシャー症候群に特有の症例だという)


 免疫グロブリン第二日。



【10日目・入院4日目】 免疫グロブリン第三日。救急扱い終わり。呼吸困難などの重篤な状態にならない様子なので、一般病棟へ移動する。この時点で酸素計外される。



【11日目・入院5日目】 免疫グロブリン第四日。目の痛みなどは多少取れ、体感的には朝から体調はよい。手のしびれはあるが、足のしびれが明らかに現象した感覚。自分の肌が戻ってきたような感じ。



【12日目・入院6日目】 免疫グロブリン第五日。最終日。投与量は、投与2日目~5日目は120mL/hにて瓶になった点滴を毎日10本。初日はショック防止のため少し少なかったか?記憶せず。

 朝から体感的な体調はよい。

 字は思い通りに書けず、目の焦点はあやしいものの、頭ははっきりしている。全身にこわばりあり。しびれは心もちマシになっているがまだ両手にある。



【13日目・入院7日目】 昨日とほぼ同様。手のしびれ。体のこわばり。目の焦点が少し合ってくる。夜になると手のしびれが、正座をしていて足のしびれが切れた時のように、少し「感触・感覚のちがうしびれ方に変化した」ように感じる。投与療法は、昨日まで。薬はなし。



【14日目・入院8日目】 全体的にしびれ方が薄まったように感じる。つめの先をずっと押されているような圧力を受けた感覚に変化する。リハビリ開始。からだ各部の機能を調べる検査の動作をいくつか行う。

 外観的、運動機能的には問題なしとの判断。体力・筋力も落ちてはいない、とのこと。左目はかなりマシになったが、まだ上部と左上部については眼球がついていかないとの診断。



【15日目・入院9日目】 朝起床時に、体のこわばりがかなり減っていることに気付く。手のしびれは継続してある。 その他、足などには違和感なし。体調よし。リハビリ2日目、すべて問題なし。


【16日目・入院10日目】 朝の診察で、翌日の退院が決定。診察で確認されたことは、眼球運動の様子と腱反射。眼球はほぼ正常に左上も、上もかなりの範囲が可動している、とのこと。

 腱反射、四肢とも戻る。反応あり。


【17日目・入院11日目・退院日】 手のしびれは少し残っているが、その他は良好。



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 以上が、発症から退院までの大まかな記録です。



 現在、12月8日で、退院から約10日くらい経過したところですが、現時点での体調は、



○視覚にはほとんど問題を感じない。

○車の運転は、長時間だとかなり疲れるが、1時間までなら少し疲労を感じるに留まる。

○全身にはしびれは感じない。(ごくごく薄い違和感があるような、ないような、というレベル)

○手のしびれは極小だが、手の皮が分厚くなったような、しもやけになって手が膨れているような感覚だけは残っている。

○モノを持ったり、動かしたりするような動作をすると、かなり早い段階で「息切れするような、疲労を感じるような状態に」なる。実際に、呼吸困難になるほど息切れするわけではないが、とても疲れた感覚になる。

○仕事中は、午前中は問題ないが、午後になると疲労をかなり感じる。



という状態です。損傷をうけた神経細胞が、完全にもとに戻っているわけではなさそうです。



 
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 以上のような私の体験ですが、専門医と何度も話したことによると、「もっとも軽症」の部類に入るそうです。


 まず、進行が重篤でない段階で底を迎えたこと。それから、筋力や神経の損傷が最小限で済んでいること。などが良かった点だとされました。


 ふつう、入院によって落ちた筋力を取り戻すには、実入院時間の三倍以上かかるそうですので、入院している段階で、各種体力測定に合格していたことは、回復も最速でいけることを意味します。



 ギラン・バレー症候群の重篤な病例では、人工呼吸器が必要になったり、入院期間が3ヶ月から半年に及ぶものもあるということでしたので、軽症で済んでよかった、ということになります。



 実際、おなじ病棟に新しくギランバレーの患者さんが入ってこられましたが、彼の場合は顔面の神経麻痺などもあり、もう少し長くかかりそうだとおっしゃっておられました。



 何かの参考になれば幸いです。お大事になさってください。
 





2015年12月1日火曜日

ギラン・バレー症候群 闘病記 フィッシャー症候群もちょびっとね

 おひさしぶりでございます。

 しばらく日記の更新が滞っておりましたが、それもそのはず。なんと、ワタクシ吉家孝太郎、つい先日まで


 入院


しておりました。



 というわけで、病み上がりながら、ぼちぼちリハビリを兼ねて活動再開でございます。



 さて、その入院するはめになった病気ですが、



あの、ゴルゴ13ことデューク東郷も罹患したという

 ギラン・バレー症候群 でした。





ウィキペディアより ギラン・バレー症候群




ちなみに、ギラン・バレーには「フィッシャー症候群」という亜種がありまして、どうやら私はフィッシャー型にも近かったようなので、そちらもあわせて解説しておきましょう。




 フィッシャー症候群




 これらの病気、簡単にひとことで言えば、普通は細菌やウイルスなどの異物が体内に入ってくると、免疫機能がそれらの敵を叩こうとするのですが、


 間違って、自分の末梢神経を叩いてしまう


という病気です。なので、自分自身の神経系がやられてしまい、私の場合は四肢と全身の痺れと、体が動かないという状況になってしまいました。


 重篤な方だと呼吸器の神経がやられて自力で呼吸できなくなるので、人工呼吸器をつけなくてはならないほどになるそうです。


 ワタシも、救急病棟では酸素の状態を常に監視されていましたが、呼吸に問題が起きるほどではなかったので、大変な状況には陥りませんでした。ありがたや、ありがたや。




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 というわけで、吉家孝太郎の場合、どんな症状が起きたかをまとめておきます。




① 手足のしびれ、全身皮膚のしびれ感覚。


 最も如実に障害が出たのが、全身のしびれ、でした。最初は左手からはじまり、右手や足にもしびれが広がったので、最初は脳梗塞などを疑ったぐらいです。

 興味深いのは男性器とおしりのしびれで、小の用を足すときに男性器の先にしびれ感があり、「これはさすがにおかしい」と感じました。

 肛門のほうは、罹患中もふだんは気付きにくいのですが、放屁の際にやはりしびれていることがわかり、恐らくは全身しびれていたのだろうと思われます。


 シャワーを浴びると、全身皮膚に違和感があり、これまた体全体にしびれがあることがはっきりわかります。




② 体に力が入らない。こわばる。筋肉・関節痛。


 しびれとしんどさでわかりにくかったものの、体じゅうゴワゴワでそこらじゅうが痛い状況でした。入院して数日(つまり、病気が進行している段階)では、寝返りをうつのにも体がゴリゴリで、たいへんに苦痛でした。


 体感的に表現すると、「インフルエンザでやられているとき、体じゅうが痛かったり、しんどかったりする感覚」というのがみなさんも経験あると思いますが、「その状態で、熱がまったくないバージョン」だと思ってください。

 不思議なことに、ギラン・バレーでは発熱はしません。なので、基本頭脳はクリアなのですが、体はいうことを聞かない状態ということになります。 




③ 脱力倦怠、いわゆる「しんどい」


 えらい、しんどい、こわい。いろいろな表現はあるでしょうが、大変にしんどいです。上の項目で説明したとおり、インフルエンザ真っ只中くらいの辛さは十分にあります。

 入院して数日は車椅子を押してもらっての移動でした。幸い私の場合は、病床から数メートルのトイレには歩いていける程度だったので軽症だったと思うのですが、診察のために隣の棟へ移動したりなどの長距離は無理!という状況。




④ 左目の運動機能低下。


 眼球がどれくらい運動するかを何度も調べられましたが、右目は大丈夫だったものの、左目は、「右と下側」には動くけれど、「左と上側」には動かない状態になっていました。


 ようするに、お医者さんに「この指の動きを目で追ってね」と指を動かされるのですが、


「上方向は途中までしかいかない、左方向もちょっとしか動かない。よって左上方向もほとんどついてゆけない」


ことになっていました。右方向はおおむね良好。


 この外眼筋麻痺があったので、ギランバレーの中でも「フィッシャー型に近いのでは?」という判断がなされていたようです。




⑤ 腱反射が全くなくなる。


 ひじやひざをハンマーなどでコンコンやると、ふつうの人は反射で体がピクンとなるやつ、あれが「腱反射」なのですが、それが両肘・両膝の四肢とも全く消失します。


 つまり、何度ハンマーで叩かれても、ピクリともしなるのです。


 ギラン・バレーやフィッシャー症候群の診断では、この腱反射の消失が診断のポイントになるようです。




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 幸いなことに、比較的病気が進行する初期段階で治療に入れたので、重篤なことにはならずに帰還しましたが、それでも約2週間入院しました。


 現在退院して4日くらい過ぎていますが、まだ両手にかすかな痺れが残っています。


(ただ、回復しはじめると、一日ごとに問題点が薄くなったり消えてゆくのが実感できるので、こうした障害も数日で消えてゆくと予想できます)



 さて、この病気、なんどもかかるわけではないらしく、回復後は大きな問題を残すことが少ないらしいのでやや安心しているのですが、それも


 進行期にどこまで重篤な状態になったか


にも関係するようです。


 人によって状況が大きくことなり、呼吸不全にまで至った人はやはり回復に半年くらいかかるとか、いわゆる「病気の底、いちばんひどい状態でどこまでいったか」がその後に大きく影響するとのこと。



 入院中、おなじくギラン・バレーで新たに入院してきた方もおられましたが、その方は顔面麻痺がひどくその回復に時間がかかりそうだ、とのことでした。




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 というわけで、おなじ病気になられた方の参考に、次回は時系列と日にちで見た闘病記をお届けします。

 どの段階でどのような治療がなされるかの参考になさってくださいね。



(つづく)